【導入事例】日本大学様:多目的な講堂にふさわしい誰もが使えるシステムへ

日本大学様:大講堂AVシステムのデジタル化により、運用性と品質を向上
日本大学様 大講堂は、学内催事や各種学会の会場として使用されているホールです。今回は10年以上前に導入されたシステムの大幅更新を行い、課題となっていたメインスピーカーの刷新やDanteの導入を実施。利便性とともにAV品質の向上を実現しました。
日本大学様:大講堂正面
■導入背景と課題
導入の背景にはシステムの老朽化や属人的な運用といった課題がありました。従来の音響システムは、アナログ配線と物理パッチを中心とした構成であったため、信号の流れが把握しづらくなる場面が有りました。また、導入DSPにも老朽化が目立ち、使用シーンに応じた音響調整プリセットは、ほとんど活用されていない現状でした。
デジタル化によりこうした運用上の課題を解決するとともに、長時間使用されてきたメインスピーカーについても、最新のモデルを採用し、明瞭度や信頼性を高めたいとの考えがありました。
■選定システムと導入の決め手
今回の改修では、講堂の多様な利用形態に対応できるよう、RCF、Biamp、LEA Professional、YAMAHAを中心とした音響ソリューションを採用いただきました。スピーカー、DSP、パワーアンプ、ミキシングコンソールそれぞれに役割を明確に分担させることで、音質・運用性・拡張性のバランスを重視したシステム構成となっています。
・RCF:メインスピーカーシステム「HL6」
・Biamp:音声信号の制御・ルーティングを担うDSP「Tesira SERVER-IO」
・LEA:高効率なDSPパワーアンプ「CONNECT Series」
・YAMAHA:現場オペレーションを担う調整卓「DM7C」
スピーカーには明瞭度と再現性に優れたRCF「HL6」を採用。

RCF「HL6」
DSPおよび音声制御にはBiamp「Tesira SERVER-IO」を用いることで、用途ごとに柔軟な音声ルーティングと設定管理が可能な構成としています。

Biamp「Tesira SERVER-IO」
またパワーアンプには、高効率設計に加えネットワーク対応など将来の運用・保守を見据えた機能を備えるLEAを採用し、長時間・高頻度の運用に適した信頼性の高い構成としました。

LEA「CONNECT SERIES」
さらに、アナログシステムからDanteを主軸としたデジタルシステムへの刷新にあたり、DSPおよびパワーアンプにはDante冗長化への対応も重要な要素のひとつとして考慮しています。
音響調整卓には、現場での操作性と実績を重視しYAMAHA「DM7C」を採用しました。

YAMAHA「DM7C」
誰もがワンタッチで使える操作性と、iPadを使用した遠隔操作といった日常運用における扱いやすさにも優れています。
単なる機器更新にとどまらず、音響品質の安定化とともに運用・保守のしやすさや将来的な拡張への対応力を高められるシステムという点で評価を頂き、採用に至りました。
■構成機器
| メーカー | 製品名 | 型番 | 数量 | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| Biamp | オーディオDSP | Tesira SERVER-IO |
1台 | DSP |
| LEA Professional | スマートアンプ、 4ch、 700W | CONNECT 704D | 1台 | パワーアンプ |
| LEA Professional | スマートアンプ、 4ch、 350W | CONNECT 354D | 2台 | パワーアンプ |
| LEA Professional | スマートアンプ、 2ch、 350W | CONNECT 352D | 1台 | パワーアンプ |
| LEA Professional | スマートアンプ、 4ch、 160W | CONNECT 164D | 1台 | パワーアンプ |
| RCF | 2ウェイパッシブラインアレイモジュール | HL6 |
8台 | メインスピーカー |
| RCF | 2ウェイパッシブスピーカー | COMPACT A10 |
2台 | はね返り用スピーカー |
| RCF | 2ウェイパッシブスピーカー | COMPACT A12 | 2台 | ステージスピーカー |
| YAMAHA | デジタルミキシングコンソール | DM7C | 1台 | デジタルミキサー |
■導入後の効果
メインスピーカーを従来のポイントソーススピーカーからRCFラインアレイ「HL6」に置き換えたことで、客先全体での音のばらつきが抑えられ、音声の明瞭度が向上しました。
また講演・式典など用途の異なるイベントに対してあらかじめシーンを設定し、音響設定の切り替えをスムーズに行う運用が可能となりました。ワンタッチでシーンの切り替えができるため、専任の担当者でなくとも、誰もがシステムを使えるようになりました。また、iPadを使用した遠隔操作も可能なため、利便性の向上につながりました。
音声信号のルーティングやシステム全体の制御をBiamp「Tesira SERVER-IO」に集約することで、システム全体の見通しが良く、理解しやすい構成となりました。
出力増幅面では、高効率設計による安定した駆動を特長とするLEAパワーアンプを採用し、将来の運用や保守も見据えた信頼性の高いシステム構成としました。
Danteを用いた音声ネットワークとDSP制御を基盤とした構成により、将来的な入力追加や運用変更が生じた場合でも、大規模な配線変更を伴わずに柔軟な対応が可能な設計となりました。また、主要コンポーネントをネットワークおよびソフトウェア制御を中心とした構成とすることで、今後10年先を見据えた技術更新や運用形態の変化にも対応可能な拡張性を確保しています。
■ご担当者様の声
老朽化が進んだメインスピーカーを刷新したことで、利用者からその音質の高さに驚きの声が上がるほど、明瞭度が向上しました。また、日常的に最も恩恵を受けているのが、iPadによるリモートコントロールです。これまでは音響卓が設置された別フロアでしか調整ができませんでしたが、iPadの導入によりホール内からの操作も可能となりました。
■システム構築担当者の声
既設ポイントソースをラインアレイに置き換えたことで、大幅に明瞭度が向上しました。音響システムチューニングおよび各インプットのチューニングも妥協なく行ったことで、満足の行く結果になったと思います。
■お気軽にお問い合わせください
多目的施設や講堂音響の改修・更新をご検討の際は、運用や将来計画を含めたご相談も承っております。
システム設計から機器選定まで、お気軽にお問い合わせください。
音響特機 お問い合わせフォーム
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東京通信電設様(施工) |








