Smaart Data Modeler
Smaart Data Modeler
Smaart Data Modelerとは、音響システムの調整/最適化をバーチャルに行える新しいソフトウェア・ツールです。ソフトウェア上でレベル、EQ、位相、タイムアライメントなどを調整し、Smaartで測定したデータ上にどのように反映されるかを確認することができます。
Eclipse Audioとのパートナーシップにより、Smaart Data Modelerは特定のDSPデバイスのフィルター構造をモデリングできます。これによりさまざまなフィルター設定を適用し、その設定をDSPに反映する前に、複数のトレースの統合的なレスポンスをプレビューすることができます。お使いのDSPデバイスがSmaart Data Modelerでサポートされており(下部対応DSP参照)、ファイルのエクスポートフォーマットに互換性があれば、設定をSmaart Data Modelerからお使いのDSPデバイスに直接インポートすることができます。サポート適用外のデバイスの場合、汎用DSPモードを使い、手動で設定することもできます。
システム調整ツールとして
Smaart Data Modelerを使えば、Smaartを使って収集した測定データを、バーチャルにモデリングすることができます。この方法なら、実際の音響システムに接続せず、さらには現地に足を運ばずとも作業が可能となります。調整後、設定をDSPに実装すれば調整が完了します。
学習ツールとして
実際のデータを使ってシステム調整をテストできるため、技術を磨きたい学生やプロにもぴったりのツールです。マルチポジションのスピーカーEQ、カーディオイドサブウーファー、メインとサブウーファーのアライメント調整など、さまざまなことを試すことができます。
実験的なツールとして
音響調整後のデータを使用し、今後に活かすことができます。調整終了後にも「この場合は?」「あの場合は?」と試すことができるので、今後の音響改善に活かしたり、現地では達成できなかった実験的な試みも仮想的に実施できます。
主な特徴
Smaart Data ModelerはSmaartソフトウェアの環境をベースに設計されています。そのため、Smaart Data Modelerのインターフェースは現場の調整シナリオを、使い慣れたSmaartをベースにしたGUI上に再現することができます。
Smaart Data Modelerは、Eclipse Audioとのパートナーシップにより、業界標準のDSPデバイスへのエミュレート、互換ファイルのエクスートなどができます。QSC Q-SYSやPowersoft、Biamp TesiraやLinea Research、Symetrixなど業界標準DSPと互換性があります。
Smaart Data ModelerはSmaart v7以降のソフトウェアで測定されたデータを用いることができます。Smaart v6以前のバージョンとは互換性がありません。また、Smaart v8以降のソフトウェアであれば、データをドラッグアンドドロップで簡単かつシームレスに活用できます。
質問したくてウズウズしているあなたへ!
Data Modeler Q&A |
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▼ Q1. Smaart Data Modelerとは? A1. Smaart Data Modelerは、Smaartで計測したデータを用い、EQ、レベル、位相、タイミング、複数のシステム間の合算など、さまざまな調整をバーチャルにモデリングできるソフトウェア・ツールです。 ▼ Q2. Smaart Data Modelerはリアルタイムでの計測や分析もできますか? A2. いいえ。Smaart Data Modelerに、オーディオの分析機能はありません。Smaart (v7以降のバージョンのもの)で計測されたデータをこのソフトウェアにインポートして使用してください。 ▼ Q3. どのメーカーのDSP機器と互換性があるのでしょうか。 A3. Smaart Data Modelerは現在、Biamp Tesira、BSS、Linea Research、Marani、Powersoft、QSC Q-SYS、Ram Audioと互換性があります。また互換性のないデバイス向けに、汎用DSPモードを搭載しています。ただし、汎用DSPモードでは設定のエクスポートができないため、手動で設定を実装する必要があります。 ▼ Q4. FIRフィルターはサポートされていますか? A4. Smaart Data Modelerはシステム調整のためのソフトウェアです。一般的に、メーカーのスピーカープロセッサー設定は固定されており、現場で変更することはできません。スピーカープリセットや、スピーカープロセッサーの設定をしたい場合には、Eclipse AudioのFIR Designerの導入をおすすめします。 |
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